語り:瀬戸内 寂聴氏、聞き手:羽毛田弘志氏
「文学は震災に対して無力か?という議論も有りましたが・・・」
震災の前で文学は全く無力であると言う考えや議論は全く間違い
だと思います。小説とは想像の産物。作家にとって一番大事な
ものが、その想像力。それは、他人の気持ちを思いやる事です。
しかし、かくいう私も、東北の被災地については、テレビや新聞で
見ている時と、実際に現地に足を運んでからとは、印象がまるで
変わりました。まさに想像以上の災害です。
作家として想像力の至らなさを反省し、東北各地を歩いていました。
津波で何もかも消えた浜辺で、立派な民家の壁に「解体OK」と
書かれておりました。
この光景を見て、作家として、僧侶としてまだまだやるべきことが
あると確信致しました。
「震災から10ヶ月です」
「希望は奇跡を生む」
辛い時は思いっきり泣けばいい。悲しみを我慢してはいけません。
東北の皆さんは、我慢強い。為政者はその我慢に甘えている。
限界を超えて頑張っている方たちに、どうして、この上、「がんば
って!」なんて言えますか。
ただ、うんと泣いた後、ちょっと笑って欲しい。
『和顔施:わがんせ』という仏教の言葉が有ります。
「幸福は笑顔にやってくる」という意味です。
幼い頃、私は母に言われました。
「お前は器量良しではないから、人に対するときには、精一杯の
いい笑顔でいなさいね。」
器量は母の責任だ、と内心思いながら、母は正しいと得心。
『つらいことは、涙でいっぱい吐き出したら、希望を持って、楽しい
ことを考えて見ませんか、きっと奇跡が訪れます。』
『生きるとは、自分の存在が、誰かの役に立ち、他者を幸福にする
ことです。』
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by,花-maru、こと、丸山。


